キャノンメディカルシステムズ、唾液による新型コロナウイルスのLAMP法検査が可能であることを確認

 キヤノンメディカルシステムズ(株)は、北海道大学病院 豊嶋教授らの協力を得て、LAMP法(注1)を用いた「新型コロナウイルスRNA検出試薬 Genelyzer KIT」を用い、唾液での検査の精度を調べたところ、10分程度で検出できることが確認され、従来の鼻咽頭拭い液と遜色ない結果を得ることができた(注2)

 これまで新型コロナウイルスの検査では、医療従事者により鼻などの奥から採取された検体を用いることとされており、その採取方法の難しさ、採取中の医療従事者の感染リスクが問題とされていた。今般、国立感染症研究所が作成した「2019-nCoV(新型コロナウイルス)感染を疑う患者の検体採取・輸送マニュアル~2020/06/02更新版~」(注3)に唾液検体の取扱いについての追記があり、唾液検体による検査が公的に認められた。このため、遺伝子検査の間口が大きく広がり、従来、検査が躊躇われてきた無症状者への陰性証明検査、例えば入出国時の検疫現場やスポーツ選手への試合前検査などでの活用が加速されると期待される。

 キヤノンメディカルシステムズ(株)は国立大学法人 長崎大学(以下、長崎大)とともに、LAMP法を用いた「新型コロナウイルスRNA検出試薬 Genelyzer KIT」を開発し、これを用いた迅速遺伝子検出システムの実用化研究(注4)を進め、既に行政検査としても利用され、迅速、簡便な特長を活かし、長崎港クルーズ船乗員全員検査などの実用事例を重ねた。

 目に見えにくい感染症は恐怖感を助長し、悪戯に社会不安を募る。これに立ち向かうためには、医療関係者を先頭に社会全体での対応が求められますが、先ずは感染状況の「見える化」も重要な要素だ。キヤノンメディカルシステムズ(株)は、感染症がもたらす恐怖、不安を少しでも緩和、払拭するための迅速、簡便、正確な遺伝子検査システムの研究開発、モノづくり、普及を進め、社会の安心・安全に貢献すべく尽力していく。

(注1)栄研化学株式会社が開発した核酸増幅法であるLoop-Mediated Isothermal Amplification (LAMP法)
(注2)https://www.mhlw.go.jp/content/000609903.pdf
(注3)2019-nCoV (新型コロナウイルス)感染を疑う患者の検体採取・輸送マニュアル~2020/06/02 更新版~
https://www.niid.go.jp/niid/images/pathol/pdf/2019-nCoV_200602.pdf
(注4)厚生労働科学研究費補助金、研究課題名︓「新興・再興感染症のリスク評価と危機管理機能の実装のための研究」(研究代表者︓国立保健医療科学院 齋藤智也部長)

●お問い合わせ
キャノンメディカルシステムズ株式会社
URL https://jp.medical.canon/

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