シーメンスヘルスケアとHoloeyes、医療XRを用いた診断・治療支援ツール活用の推進に向けた提携を開始

●シーメンスヘルスケアの「teamplay Cloud Platform」を通してHoloeyesの医療XRサービス「HoloeyeXR」を提供

●CT、MRI画像の3次元モデルをVR/MR化することで、空間認知を伴う立体構造の把握、若手医師や研修医などへの教育ツールとして活用できる。さらに、患者への説明や医学生の教育にも応用が可能
 

 シーメンスヘルスケア(株)(以下、シーメンスヘルスケア)とHoloeyes(株)(以下、Holoeyes)は、医療のデジタル化を通じて、臨床および医療教育分野における医療サービスの変革と患者のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上を目指し、2019年9月より提携を開始。

 今回の提携により、シーメンスヘルスケアの持つ多機能クラウドプラットフォーム「teamplay Cloud Platform(チームプレイ クラウド プラットフォーム)」上で提供されるアプリケーション群に、Holoeyesの医療XRサービス「HoloeyesXR(ホロアイズ エックスアール)」が加わる運びとなる。teamplay Cloud Platformを導入している医療施設は、通信インフラを追加することなく、安全かつ簡便にHoloeyesXRサービスの利用を開始することができる。

※ XRとは、X Realityの略。VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)などの技術の総称
 

■医療XRサービス「HoloeyesXR」
 HoloeyesXRは、CTやMRIのスキャンデータから3次元のVR(仮想現実)やMR(複合現実)のアプリケーションを自動生成し、医療コミュニケーションを革新するクラウドサービスである。大きな特長として以下の点が挙げられる。

1.CT/MRIなどの2次元データを3次元にし、VR/MRにより体感できる
2.ポリゴンデータをアップロードするだけで最短10分で利用できる

 医療の現場では、CTやMRIなどによって撮像された主に2次元の画像データを診断と治療に利用している。しかし、2次元のデータから得られる情報には限りがあり、特に治療前のプランニング等では3次元的な理解が必要となることから、医師は自身の知識と経験を基に頭の中で2次元データを3次元化している。これは、医師の業務に大きな負担となっている。同様に、医学生らの学びや患者説明の場においても、2次元データを3次元的に理解するために多くの労力が払われている。VR/MRのテクノロジーであれば、容易に3次元的な理解が可能となるため、この状況が大きく改善されると考えられる。

 HoloeyesXRは、2018年4月の発売以来、すでに60の医療施設に導入、843のケースで活用されている(2019年9月現在)。

■医療用クラウドサービス「teamplay Cloud Platform」
 teamplay Cloud Platformは、医療におけるデジタルエコシステムの発展を視野に入れ、シーメンスヘルスケアが開発した多機能クラウドプラットフォームである。
 これは、オープンでセキュアなクラウド環境を基盤にした仕組みであり、医療機関、医療従事者、患者、自治体、メーカーやパートナーを含むすべてのステークホルダーがつながり、連携し、よりよいアプリやサービスの提供や活用を促進していくものである。たとえば、メーカーやパートナーは、開発したアプリやサービスをすぐに利用できる環境に接続でき、一方の医療従事者は、必要に応じてそれをいち早く活用できるなどのメリットがある。

 このたびの提携について、Holoeyes代表取締役社長の谷口直嗣氏は、以下のように述べる。

「私たちのサービスは個人情報と切り離されたデータの流通で完結できるよう設計されていますが、導入側となる医療機関は、そもそも外部のインターネット回線につながっていないという場合が多くみられます。そのため、医療施設では、当社のサービスを導入するために特別にインターネット回線を用意するなどの工夫が必要なこともありました。今回の提携により、多くの医療施設が、特別な措置を講ずることなく、シーメンスヘルスケアのオープンでセキュアなクラウド環境を基盤として、私たちのサービスを活用できるような環境構築を目指します。現場の医師が持つ『医療コミュニケーションの新たな可能性を患者のために活用したい』という声に応え、医療経営や医療教育の観点からもデジタルトランスフォーメーションを促進していきたいと考えています。また、画像診断分野で豊富な経験と良質なデータを有するシーメンスヘルスケアとの協業により、より高品位なXR技術の社会実装を目指してイノベーションに取り組んでいきたいと考えています」

 シーメンスヘルスケア代表取締役社長の森 秀顕氏は以下のように述べる。

「Holoeyesとともに、医療XRサービスを国内展開できることを大変光栄に思います。
 今回の提携により、医療従事者の業務効率を向上させ医療サービスの質を高めるだけでなく、患者にとっても病状の把握が容易となるため、ペイシェント・エクスペリエンスの向上に寄与することができると確信しています。私たちは、医療のデジタル化を推進する上でデジタルエコシステムを柱のひとつに据え、オープンでセキュアな基盤の提供と優位性の高いツールやサービスなどのコンテンツ拡充に取り組んでいます。今後は他領域のツール展開も視野に入れており、医療従事者や患者はもちろん、多くのステークホルダーにこれまでにない価値を実感いただき、医療サービスの有機的な発展をサポートしていきたいと考えています」

●お問い合わせ
シーメンスヘルスケア株式会社
URL:https://www.siemens-healthineers.com/jp/

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