フィリップス、新血管撮影装置「Azurion 7 C20 with FlexArm」を発表

 2月28日(木)、ストリングスホテル東京インターコンチネンタル(東京都品川区)にて、新製品ハイブリッド手術システム「Azurion 7 C20 with FlexArm」が発表された。当日は「Azurion 7 C20 with FlexArm」の製品紹介に加え、循環器用超音波診断装置「EPIQ CVx」の製品紹介、白井伸一氏(小倉記念病院循環器科部長)のご講演も行われた。記者発表会の初めには、堤 浩幸氏(株式会社フィリップス・ジャパン代表取締役社長)が登壇し、開会の挨拶を述べた。

堤 浩幸氏(株式会社フィリップス・ジャパン代表取締役社長)

 「Azurion 7 C20 with FlexArm」は従来のCアームに比べて多軸の可動域を持ち、構造的心疾患や末梢血管のインターベンション(カテーテル治療)などの症例数が増えている手技に対応した新製品である。これまで心臓領域におけるインターベンションは狭心症や心筋梗塞の治療として冠動脈疾患を中心に発展してきた。だが近年は、外科治療でしか治療が行えなかった弁膜症を中心とした構造的心疾患(Structual Heart Disease、SHD)に対してのカテーテル治療が日本国内でも広く行われつつある。2018年からは増帽弁弁膜症疾患に対してのインターベンション(経皮的僧帽弁不全修復システム)が国内で始まった。また、下肢を中心とする末梢血管に対するインターベンションも増加しており、多様化する症例においては、さまざまな医療スタッフや検査機器を必要とされ、治療疾患毎に最適なレイアウトとスタッフのポジショニングが重要となる。
 Azurion 7 C20 with FlexArmに搭載するFlexArmは、多様化する症例を安全に施行するために8つの可動軸を搭載し優れた柔軟性を備えたCアームである。治療疾患毎に合わせた様々な方向からアプローチでき、周辺機器を考慮した柔軟なレイアウトで使用可能。術者、スタッフにとって快適な手技ポジションに合わせた柔軟なポジショニングにも対応できる。また、医療チームの動きに沿ってシステムが動作するため、患者テーブル周りのスペースを確保し、人間工学的に優れた姿勢や立ち位置で作業可能になる。さらに、安全性もさらに向上しており、緊急時に迅速な処置スペースを確保できる。テーブル移動による患者へのストレスおよび挿管のチューブやケーブル外れのリスクを軽減できるなどの利点がある新製品だ。

 次に新型超音波診断装置「EPIQ CVx」の製品紹介に移った。この製品はラボ・スループットと、カテーテルガイドの正確性を向上させる循環器用超音波診断装置である。「EPIQ CVx」の最大の特徴はTrueVue、TouchVue、MultiVueの3つのVueである。
①TrueVue
 フォトリアリスティックな3Dレンダリング(3D画像構築)を可能としたこの機能はインターベンション中のハートチームのコミュニケーションを支え、精度の高い手技をサポート出来る。光源を3D Volumeの周囲だけでなく、組織の深さ方向に配置することができ、より詳細に解剖を表現可能になった。
②TouchVue
 タッチスクリーン上に表示された画像を指先でタップし、3Dデータを縮小、拡大、回転させることが可能。
③MultiVue
 リアルタイムに多断面に展開した画像を見ることが出来る機能である。デバイス留置時のガイドや治療中の計測をより早く、より正確にすることが可能となった。

 その後、「SHDの現状と未来」というテーマで白井氏が講演を行った。
構造的心疾患(Structural Heart Disease、SHD)とは、弁膜症および先天性心疾患や心筋疾患など心臓の「構造」に対して治療を行う際に提唱された概念である。高齢化社会を背景に弁膜症疾患は増加傾向にある。そこで、Structure Heart Interventionは外科的治療が必要な患者さんに対して低侵襲での治療の提供を可能とした。その際に、3次元での構造の把握が必要であり、術者は技術だけでなく、画像からの情報をもとに立体的に再構築を行う技量も必要とされる。そのため、リアルタイムに鮮明な画像なくして治療の成功はあり得ない。また、エコーと透視のデータを一元的にfusionさせることで確実な治療が可能となっている。今後この分野は様々なdeviceが登場し「患者さんにもっとも適した」選択が可能になるとともに機器の進歩そして画像の進歩により、より安全な治療が可能になるものと信じていると述べた。

白井伸一氏(小倉記念病院循環器科部長)

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